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門真老健ひかり

ブログ

美味しく食べていますか? 嚥下と健口習慣 !!

2023-11-30
美味しく食べていますか? 嚥下と健口習慣 !!
今年もあと残すところわずかとなりました。
クリスマスやお正月と年末年始には、美味しいものを食べる機会が皆さんもあるかと思います。
美味しい料理を食べると心も身体も満たされ、幸せを感じます
「食べる」ことは心を満たす以上に、栄養を摂るために人が生きていく中で欠かせないですが、口やのどの能力低下が原因で食事がスムーズに飲み込めなくなることがあります。
食べ物を口に入れ、嚙み、舌で味わい、飲み込む一連の能力を「嚥下能力」といいます。
嚥下能力は病気や加齢に伴って、口やのどの能力が低下することがあるので注意が必要です。
嚥下能力が低下すると、飲み込む時にむせる、飲み込みにくい、食事を噛むのに時間がかかるなど様々な症状がみられます。
食事が十分に摂れず体重減少や脱水になりやすく、嚥下障害が悪化し誤嚥(食物や唾液が気管に入ること)がみられ、誤嚥性肺炎を発症することがあります。
嚥下能力の維持は、健康な生活をおくる上で欠かせません!
嚥下能力を維持するために皆さんもぜひ、3つの「健口習慣」を生活の中に取り込むことをおすすめします。
1つ目は、口腔ケアです。
歯磨きや入れ歯の洗浄などのお手入れは、毎日こまめに実施することが重要です。
歯磨きは毎食後が基本ですが、朝の起床時は、就寝中に増えた細菌が口腔内にみられますので、起床時に口腔ケアをすると良いです。また、舌にも汚れがつくので舌ブラシでやさしくケアするのがおすすめです。
2つ目は、しっかり噛める歯です。
年齢と共に歯を失うことが多いですが、入れ歯や差し歯、インプラントなどで失った歯を補い「しっかり噛める歯」で、食事をすることです。
軟らかい物ばかりを食べていると下顎や舌、のどの筋力や運動能力が低下し、嚥下障害を引き起こします。
3つ目は、口の運動「嚥下体操」の実施です。
口は普段から、話や歌、食事、表情を作るなど色々な場面で使っていますが、それだけでは嚥下能力維持には足りない場合があります。
その様な場合は、普段から「嚥下体操」を実施すると効果があります。
体操内容は、深呼吸、舌や口唇、頬の運動、声を出す運動で、嚥下能力に必要な口腔・呼吸器官を動かします。
嚥下体操はお食事前にすることで、嚥下機能がスムーズに行われ、唾液分泌が活性化し消化にも良いので、ぜひお勧めしたいです。


当施設では、介護予防事業の口腔教室でも皆さんと一緒に嚥下体操に取り組んでいます。
嚥下体操は、座ったままできる体操なので気軽に続けやすいと皆さんも言われており、自宅でも毎日やっているという声も聞かれます。

いつまでも美味しく食べられる口でいられるよう、皆さんも新しい年にはぜひ「健口習慣」をはじめてみませんか

老健 リハビリテーション部  言語聴覚士
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